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バイクいじり日記

なんだかんだ、ちまちまと。
by coke
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ドイツ語的思考と日本語的思考

【本記事に関して考察しなおしています】
該当記事はこちら(2007/07/15)

なんとなく大きな括りのタイトルになりましたが、先週のクラスでどうしても腑に落ちなかった
ドイツ語のドイツ語的な所について、書いて見たいと思います。

今週のドイツ語のクラスで、Konjunktiv2(接続法第2式)というのを習ったのですが、
その例文の状況というかニュアンスが上手く捉える事が出来ず、
クラスが終わるまで悶々としてました。

その例文がコレです。

Er koennte ihr morgen helfen, wenn er Zeit haette.
もし彼に時間があれば、彼は彼女を助けることが出来るのに。

私はこの文章が理解できなかった。
いやね、上記の日本語訳は書けますよ。
でも、訳を書けるということと、その文章を理解するということは違う筈なんですよ。
少なくとも、私にとっては違います。

私が躓いたのは、「誰が仮説を立てて、その仮説から推測を導いたか」という部分です。

上記、邦訳文を読むと、私はこう、理解します。
・彼に時間が無いことを、私は知っている。(或いは時間が有るか無いか、私は知らない。)
・だから私は思う、「もし彼に時間が有れば、彼は彼女を助けることが出来るのに。」

そこで一つの疑問が浮かびます。では、次のような理解になるのは、どのような独文なのか?
・彼には時間が無い。(或いは時間が無さそうなことを彼は知っている。)
・だから彼は思う、「もし私に時間が有れば、私は彼女を助けることが出来るのに。」

で、クラス時間内はドイツ語で、それを質問するのだけど、
ドイツ語で「同じ文章だ」という答えが帰ってくる。
それは、私の拙いドイツ語のせいで質問の意図が伝わって居ないに違いないと思いつつ、
別の言い回しで質問が出来る訳も無く、悶々とするわけです。

クラス時間が終わって、日本語で質問しても、日本語で「同じ。」と言われたら、余計に判らなくなった。
しかし、先生もようやく、私が何処に引っ掛かっているのか理解してくれたらしく、以下の2つの文章を書いてくれる。

Ich denke, er koennte ihr morgen helfen, wenn er Zeit haette.
Er denkt, er koennte ihr morgen helfen, wenn er Zeit haette.

これで知識として理解した。私の質問への答えは「同じ。」で正解だったということ。
今時点、私は、ドイツ的(合理的/論理的/客観的)思考では、
「仮説に対する推測は、たとえ誰が思ったのであろうとそこに違いは出てこない。」
という理解をすることにした。

でも、日本的思考?或いは私的感覚ではそこに違いがある筈なのだけど。。。。
そのあたりの微妙なニュアンスを表現しない(or出来ない)から、他の言語と較べた時に
議論向きであり、愛を語るのに向かない言語と言われるのだろう。

私はやっぱり日本語が好きだな。
独り善がりかも知れないけど、そういう細かいところに拘る事ができるから。

by coke-jp | 2007-06-05 06:18 | 「ことば」について
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